今回MinGWをすべて自分でビルドするにあたってのコンセプト
目標その1. ビルドに必要な開発補助ツール・ライブラリなども可能な限りソースからコンパイルする。現在の達成状況はこちら→mingw32編msys編
目標その2. 可能な限り最新版ソースを使用する。(svn、git利用も含む)
目標その3. UNIXからの移植がしやすいmingw-w64を使用。ただし32bitマシン上のネイティブ環境ですべてコンパイルすること。クロスコンパイル(Cygwinを含む)は無しの方向。
以下2012年11月吉日におこなった自己流のMinGW環境ビルドのerror.blogです。

2-5. zlibのインストール
(リスト番号83,84,115)


url : http://www.zlib.net/
release: 1.2.7
git :https://github.com/madler/zlib.git

zlibはビルドシステムとしてautotoolsではなく、cmakeが使われています。cmakeは暫く使う予定がないので後回しにして、無理やりビルドします。
sed 's/-O3/-O3 -mms-bitfields -mthreads/' win32/Makefile.gcc >Makefile.gcc
 touch *.h
make SHARED_MODE=1 IMPLIB='libz.dll.a' -f Makefile.gcc
make install -f Makefile.gcc SHARED_MODE=1 BINARY_PATH=/mingw/bin INCLUDE_PATH=/mingw/include  LIBRARY_PATH=/mingw/lib
2-6. winpthreadsのインストール(リスト番号75,106)

url : http://mingw-w64.sourceforge.net/
release: experimental
svn : https://mingw-w64.svn.sourceforge.net/svnroot/mingw-w64/experimental/winpthreads

threadsライブラリはmingw-w64で用意されているものを使用します。MinGW.org版で使われていたpthreads-w32とは別物です。
./configure --prefix=/mingw
make
make install-strip

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