今回MinGWをすべて自分でビルドするにあたってのコンセプト
目標その1. ビルドに必要な開発補助ツール・ライブラリなども可能な限りソースからコンパイルする。現在の達成状況はこちら→mingw32編msys編
目標その2. 可能な限り最新版ソースを使用する。(svn、git利用も含む)
目標その3. UNIXからの移植がしやすいmingw-w64を使用。ただし32bitマシン上のネイティブ環境ですべてコンパイルすること。クロスコンパイル(Cygwinを含む)は無しの方向。
MSYS編第1弾は、msysCOREです。
以下やってることは簡単なのですが、gcc-4.xを使ったり、git版をビルドしようとすると急に面倒になるので諦めました。

3-1. msysCOREのインストール
(リスト番号97~100)

url : http://www.mingw.org/
release : 1.0.18-1
git : git://mingw.git.sourceforge.net/gitroot/mingw/mingw

Windows環境でPOSIX流のパスの読み書きを可能にします。つまり「C:\WINDOWS\hoge」をunix風に「/c/WINDOWS/hoge」とするためのMSYSの核となる部分です。
ソースはリリース版を使用。gcc-4.xではコンパイルできなく、gcc-3.xを用意する必要があります。面倒くさいので、MinGW.org版のMinGW環境でmingw-getを使うのが楽です。これは勇気ある撤退です。
MSYS関連は専用のMSYSを用意する必要が有るため、以下のインストール手順を踏みました。今後必要なものもこの段階で一応インストールしました。

1. http://www.mingw.org/ から最新のMinGW/MSYSをダウンロード&インストール。

2. msys-dvlpr のインストール。mingw-get が楽です。これで、/bin/gcc はバージョン3.4 になります。(/mingw/bin/gcc は上書きされません)
mingw-get install msys-dvlpr
3. その他以下のパッケージもインストールしておきます。
mingw-get install msys-termcap msys-termcap msys-libregex msys-regex
以上で準備完了。
export MSYSTEM=MSYS
export PATH=/bin:$PATH
gcc --version
で、$MSYSTEM がMSYS になり、$PATH が/mingw/bin よりも/bin が優先されるので、gcc のバージョンが3.4.4 (msys special) になっていることを確認します。
そして、ようやくビルド作業へ。
mkdir msys-core
tar xJvf msysCORE-1.0.18-1-msys-1.0.18-src.tar.lzma -C msys-core
cd msys-core

./msysrlsbld -e build_dep
./msysrlsbld
「./msysrlsbld -e build_dep」で「msysrlsbld.ini」に書かれているビルドに必要なパッケージがインストールされますが、上の手順を踏むとこれ以上は何もインストールされませんでした。
「./msysrlsbld」でコンパイルから.lzma のパッケージまで自動的に作られます。

出来上がったmsys-core-*-bin.tar.lzma とmsys-core-*-ext.tar.lzma を解凍して、新しいフォルダ(ここではnew-msysとします)に全てコピーして完了です。

追記:これでmsys-core (msys-1.0.dll) に依存するものはw32api / mingw run time にも依存するようになったので、以後コレに該当するものはMinGW.org版のMINGW/MSYS環境を使わなくてはならなくなりました。よって新MSYS(new-msys) にはmsys-core-*-dev.tar.lzma はコピーしませんでした。



目標達成率 = 65 / 115 (残り 50) mingw32編msys編
今回 +4