今回MinGWをすべて自分でビルドするにあたってのコンセプト
目標その1. ビルドに必要な開発補助ツール・ライブラリなども可能な限りソースからコンパイルする。現在の達成状況はこちら→mingw32編msys編
目標その2. 可能な限り最新版ソースを使用する。(svn、git利用も含む)
目標その3. UNIXからの移植がしやすいmingw-w64を使用。ただし32bitマシン上のネイティブ環境ですべてコンパイルすること。クロスコンパイル(Cygwinを含む)は無しの方向。

以前bash をmingw-gcc でビルドして、テストで新MSYSを起動してみると、
0 [main] bash 660 open_stackdumpfile: Dumping stack trace to bash.exe.stackdump
0 [main] bash 3660 open_stackdumpfile: Dumping stack trace to bash.exe.stackdump
0 [main] bash 2180 open_stackdumpfile: Dumping stack trace to bash.exe.stackdump
..............

というエラー。原因は~/.profile が以前書いた方法でWindows のエディタで作ったため、改行コードがWindows のCR+LF になっていたことでした。MSYS 用のbash ではこの辺は対策が取られていますのでエラーは出ません。


3-15. dos2unixのインストール
(リスト番号25)

url : http://dos2unix.sourceforge.net/
release : 6.0.2
svn : svn://svn.code.sf.net/p/dos2unix/code/trunk

改行コードをWindows(DOS) のCR+LFからUNIX のLF に変換します。その逆も。Mac も。
ソースはsvn 版を使用。

cd dos2unix
make -f mingw.mak

すると、「podchecker」なるプログラムが無いと叱られます。POD はPerl の文法で書かれたドキュメントフォーマットで、HTML やTeX、text などに容易に変換出来ます。podchecker はPerl をインストールすると一緒にインストールされますが、ドキュメントの類は特に必要ないので後回しにして、dos2unix のインストールを強行してしまいます。

cp *.exe /migw/bin/.

その後、

dos2unix ~/.profile

これでエラーは出なくなりました。しかしながら、mingw-gcc でビルドしたbash は他のエラーも出るため、採用しなかった経緯があります。

というか、ファイル1つならWindows のテキストエディタ上でも簡単に変換できるので、今後使うことはあまり無さそうですが、一部のソースでは一括置換する必要が出てきます。


目標達成率 = 86 / 115 (残り 29) mingw32編msys編
今回 +1